スイスで乗り鉄 最終回(新旧ゴッダルド 130年前の世界一)

ルガーノからエストフェルト行きのゴッダルド峠旧線経由のレギオエクスプレスでチューリヒまで。日本でいうところの上越線谷川連峰ループ線で上下して、川端康成の「国境の長いトンネル云々」の清水トンネルで超えるイメージを思い浮かべると分かり易いですけど、清水トンネルに当たるゴッダルドトンネルは1881年の開業で延長は15キロあり明治時代にこれだけの設備を完成させつい最近まで大幹線の一部を担っていたのですからスイス人の先見の明は素晴らしいものですよ。
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エストフェルト行きレギオエクスプレス。車両はTILOという鉄道会社の車両でした。あとでわかったのですが、スイス国鉄とイタリアの私鉄のTrenordの共同会社だそうで、この界隈のローカル列車を運行しているとか。道理でこの車両エストフェルトについたらミラノ行きの国際鈍行列車で折り返していきました。
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ゴッダルド峠のループ線の景色。上越線の湯檜曾のループ線どころではありません!この高低差は息をのみます。
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世界的に有名なヴァッセンの教会が見えます。この教会はオメガループで高低差をクリアするので3回見えました。
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下に見えた教会がツライチに見え、
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最後は見上げる位置って撮りたかったけど失敗して先ほど走って来た線路を見上げた写真。ジグザグに山を下りて来ました。日本でオメガループは釜石線陸中大橋が有名ですがスケールは段違いです。
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ゴッダルドトンネルを抜けたゲネシェン駅だったと思います。ゴッダルドベーストンネルに幹線ルートを空け渡してがらんどうの構内が寂しい。上越新幹線が開業したばかりの頃の水上駅もこんな感じだったのでしょうね。
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エストフェルトからアルトゴルダウでミラノ発のECに乗り継いでチューリヒに戻って来ました。最新の車両で速度も早いですがなんとなく窮屈で、ゆったり旅するならインターシティの方が良さそうです。

昨年の10月のお話をのんびり書いて来ましたが、ほとんど乗りっぱなしな旅でカミさんもさぞかし呆れたことでしょう。ネットやガイドブックなど見返しながら旅を振り返ってみると改めて知識が深くなり、実際見て来たことがあーそういうことだったんだと理解が深まりますね。
また2度3度と行く機会があれば嬉しいですし、もういかないかもしれませんしよくわかりません。でもヨーロッパなんて行くなんて考えもしてませんでしたから、そんな機会を与えてくれたカミさんに感謝です。