和をもって尊しとなす

4月から埼玉県農業大学校で学ぶことになったカミさんを連れて私が30年以上前に千葉県農業大学校でお世話になった恩師、古宮先生にご挨拶に千葉県南房総市の旧三芳村を訪ねました。

古宮翁は農村社会学という科目の先生で、千葉県中の農村社会の研究をされていました。様々な古い農機具を収集されていて、千葉県の農村の生活を深く研究されていました。鍬の形の話をするとそれぞれの村には鍛冶屋がいて持ち手の角度や長さ云々。それだけで何時間でも話続けるという。

その一風変わった独特な視点は自分にも大きな影響を与えてくれたように思います。

 

翁は超保守派であちらからすれば私なんかはケツの青い左翼かぶれの若造だったんでしょうけど、不思議に色々可愛がっていただいて、卒業後の進路先なども目星をつけていただいたり大変お世話になりました。

 

その後、紆余曲折、どうしたことか田んぼを始め、カミさんが農業大学校に行くことになって翁にご挨拶しなきゃって。

 

超ひさしぶりにロシア情勢から憲法問題などなど、古宮節を聞いて3時間ぐらい話していましたけど、相変わらずだなあと。笑

 

その中で、和をもって尊しとなすという聖徳太子憲法17条のはなし。

中学の歴史の授業で習った記憶がありますけど、日本は飛鳥時代の太古より自分たちは周囲と仲良くしなきゃ生きていけないと自覚していたんだと。

 

実は『和をもって尊しとなす』はその後の日本の基本的かつ最大のテーマとして脈々と続き、日本国憲法もその理念を下地にしているんじゃないかと。

 

翁と話しててそんなこと考えてた。

 

深いなあ。

最後に先生とご自宅前で記念撮影。

 

ありがとうございました。先生いつまでもお達者で。